AI、半導体、エネルギー、医療などに関する科学・技術の話をビジネス・経済の話に接続するポッドキャストです。具体的には… 経済的に重要な科学・技術の話題 研究開発が産業や市場に与える影響 科学的事実が政策判断や経済戦略にどう使われているのか 投資やビジネスの文脈で注目される技術トピック などの内容を扱います。 次のような人にお勧めです(特別な知識は不要です)。 科学技術の話題を実社会との関わりの中で理解したい人 投資・ビジネスの背景を構造的に知りたい人 科学技術と社会の関係に興味がある人 文系だけど技術の話を避けたくない人 このチャンネルではリスナーからのフィードバックを歓迎しています。感想、質問、取り上げてほしいテーマ、異なる視点からの意見などをお寄せ下さい。 ご連絡はXのアカウント「葦原大和@チーム葦原」へのDMでよろしくお願いします。note(科学から市場へ@チーム葦原)もやっています。
最新エピソード
iPS細胞は作って終わりじゃない:最後の難関「細胞の純化」技術
iPS細胞を応用するには、iPS細胞から目的の細胞を作成する必要があります。 しかし、目的の細胞に分化させれば、それだけで完成というわけではありません。 実際には、目的とは異なる細胞や、分化しきっていない細胞などが混ざっています。そこで重要になるのが「細胞の純化」という工程です。 今回のエピソードでは、その代表的な考え方である「ポジティブ選抜」と「ネガティブ選抜」について解説します。 欲しい細胞を直接選び出す いらない細胞を取り除く 安全な治療のために発想の異なる2つのアプローチが組み合わされています。そしてそれぞれのアプローチにはまだ「定番」がありません。 このことはビジネスという観点から見ればチャンスでもあります。純化に必要な装置と薬剤で世界のスタンダードを確立するのはどこの国か? いま日本はその競争の真っ只中にいます。
(み)適度な筋トレが若々しさを保つカギになる理由と聞いて「適度」を調べたらまあまあの悲報
適度な筋トレは筋力や身体機能の維持に役立ち、さらに老化を促進する要素である炎症を抑制する効果もあるとのこと。 ただし「適度」の負荷がまあまあ大きくて、みずほさんの否定的見解が飛び出す回になりました。
iPS細胞の実用化を支える『細胞の選別』とは?日本企業が挑む自動化技術の最前線
iPS細胞が医療現場で広く使われるためには、目的の細胞だけを正確に選び出す「細胞の選別」という重要な工程があります。この作業は精度が求められる一方で、多くの時間とコストがかかることから、再生医療の普及を左右する大きな課題となっています。 今回のエピソードでは、なぜ細胞の選別が必要なのかを専門知識がない方にもわかりやすく解説するとともに、この工程を自動化する日本企業の技術に注目します。画像解析やAI、マイクロ流体技術を活用した最新の細胞選別装置は、再生医療のコスト低減や品質向上にどのような役割を果たすのでしょうか。 iPS細胞そのものだけでなく、それを支える「縁の下の力持ち」の技術を知ることで、日本のものづくりが再生医療市場で果たす可能性を探ります。
(み)腸内環境と若返り:腸内細菌の自己移植が変える老化の未来
老化は不可逆的な衰退現象であるというかつての常識は、現代のジェロサイエンス(老化研究)によって過去のものとなりつつあります。 本エピソードでは、今最もパラダイムシフトが起きている腸内環境(マイクロバイオーム)と若返りの関係を紹介します。 さらに今日から実践できるエビデンスベースの「腸内若返り処方箋」も公開。アッカーマンシア菌をピンポイントで育てるポリフェノール戦略や、最新のポストバイオティクスの活用法、そして緑茶や玉ねぎが持つ選択的抗菌・プレバイオティクス作用まで、明日からのライフスタイルに直結する科学的知見をお届けします。 寿命(Lifespan)の先にある、健康寿命(Healthspan)を最大化するための最先端バイオテック・ヘルスケアのリアルをぜひお聴きください。
iPS細胞関連:細胞のアンテナを奪うな!Jテックコーポレーションの「酵素フリー」細胞分離技術
再生医療や創薬の現場で不可欠な「継代培養」。しかし、細胞を分離する従来のスタンダードである『タンパク質分解酵素』の処理は、細胞膜表面の重要な受容体(レセプター)まで無差別に破壊するという深刻なストレスを細胞に与えていました。 削ぎ落とされたアンテナが再構成されるまでのタイムラグ、そして細胞がシグナルを見失うリスク――。 今回は、これらの課題を「純物理的な流体制御」によって解決した、ジェイテックコーポレーションの細胞小片化技術に迫ります。酵素を一切使わず、細胞を傷つけずに均一なクランプ(塊)へと切り分ける技術が、なぜ全自動培養や次世代バイオ産業の絶対的優位性となるのか。その核心を解き明かします。
(み)捨てられる魚卵が資源に変わる? 成分分離技術が拓く水産業の新たな可能性
これまで市場価値が低いなどの理由で廃棄されてきた魚卵。その魚卵に含まれるタンパク質や脂質などの有用成分を分離・抽出し、新たな食品素材や工業原料として活用する研究が進んでいます。 本エピソードでは、魚卵に含まれる成分の意外な能力についてご紹介します。廃棄物を価値ある資源へと変える研究が地道に続けられているのです。
(み)ひとつの細胞から生命へ ― 細胞分化を導くシグナルの不思議
私たちの体は、たったひとつの受精卵から始まります。それが細胞分裂を繰り返し、最終的には何兆個もの細胞からなる複雑な個体へと成長していきます。しかし、すべての細胞が同じ設計図(DNA)を持ちながら、なぜ神経細胞や筋肉細胞、皮膚細胞など異なる役割を担うようになるのでしょうか。 このエピソードでは細胞分化の「スイッチ」についての話をします。 細胞分化の「スイッチ」はシグナル「物質」だけではありません。最初期には物理的な刺激もスイッチになっています。 iPS細胞の応用にはこの複雑なスイッチの制御技術が欠かせません。
(み)血液型の先へ ― 輸血・移植・iPS細胞をつなぐ『細胞の型』の話
哺乳類では当たり前のように行われる輸血ですが、実は多くの哺乳類以外の動物では、輸血によって臓器移植の拒絶反応に似た問題が起こることがあります。そこから見えてくるのは、私たちがよく知る「血液型」よりも広い、生物の体を形づくる細胞一つひとつに存在する「型」の世界です。 このエピソードでは、なぜ体は自分と他人の細胞を見分けられるのか、輸血と移植はどのような共通点を持つのかをわかりやすく解説します。さらに、再生医療の切り札として期待されるiPS細胞にも、この「細胞の型」の問題が深く関わっていることを紹介。患者自身の細胞から作る方法や、拒絶反応を起こしにくい細胞を作る研究など、最先端の工夫にも迫ります。 血液型の知識から一歩進んで、免疫が支える「自己」と「非自己」の境界線を探る、生命科学と再生医療の入門エピソードです。
(み)血液型と臓器移植の際に問題となる型
今回は、「血液型」と「臓器移植で問題となる型」の違いをテーマに、私たちの体に備わった“免疫の見分け方”についてわかりやすく解説します。 一般によく知られている血液型は、赤血球の表面にある抗原によって決まるABO式血液型です。 一方で、臓器移植では赤血球だけでなく、全身の細胞に存在する「HLA(ヒト白血球抗原)」が重要になります。HLAは自己と非自己を区別する免疫システムの鍵であり、移植した臓器が拒絶されるかどうかにも深く関わっています。 さらに近年注目されるiPS細胞を使った再生医療でも、このHLAの型を考慮することが欠かせません。なぜ血液型が合っていても移植が成功するとは限らないのか、そして再生医療の未来にHLA研究がどう関わるのか――免疫学の基礎から最新医療までを、やさしくひもといていきます。
(み)指が生まれる瞬間~発生学から見る人体形成と再生医療の壁
赤ちゃんの“手”って、最初から指の形をしているわけじゃないって知っていますか? この回ではどのように手や指が作られていくのかを、発生生物学の視点からやさしく解説します。 そして後半では、「iPS細胞があれば臓器も簡単に作れるのでは?」という疑問に挑戦。 細胞を増やすだけでは本物の器官にはならず、そこには“体の設計図”とも言える複雑な仕組みが存在しています。 生命はどうやって形になるのか。再生医療はどこまで実現できるのか。科学の最前線を一緒にのぞいてみましょう。
(み)再生医療のブレーキとアクセル ~ iPS細胞の安全性を高める
iPS細胞技術において、初期化効率と安全性の両立は重要なテーマです。初期化因子として知られるc-Mycは高い誘導効率を示す一方、発がん性との関連が課題視されてきました。そこで注目されたのが、より低い腫瘍化リスクを持つL-Mycです。 本エピソードでは、Mycファミリーの違い、初期化メカニズムなどを深掘りします。
(み)はじめてのiPS細胞①:未来医療を変える「万能細胞」とは?
このシリーズでは、近年注目されているiPS細胞(人工多能性幹細胞)について、基礎からわかりやすく解説していきます。第1回となる今回は、「そもそもiPS細胞とは何か?」という基本的な概念を中心に、その特徴やなぜ画期的とされているのかを紹介します。 iPS細胞は、私たちの体の細胞から作り出され、さまざまな種類の細胞へと変化できる特別な力を持っています。この技術が医療や研究にどのような可能性をもたらしているのか、やさしくひも解いていきます。 今後のエピソードでは、再生医療への応用、倫理的な課題、実際の研究事例など、より具体的なテーマを一つずつ掘り下げていく予定です。シリーズを通して、iPS細胞の全体像を一緒に理解していきましょう。
抗体はこうして作られる:ハイブリドーマからモノクローナル抗体まで
本エピソードでは、特定の抗原に対して高い特異性を持つ「モノクローナル抗体」がどのように量産されるのか、その中核技術であるハイブリドーマ法をわかりやすく解説します。抗体を産生するB細胞の選別から、無限に増殖できるミエローマ細胞との細胞融合、そして安定的に抗体を作り続ける“ハイブリドーマ”の誕生までのプロセスを丁寧に紐解きます。 また、融合後の細胞から目的の細胞だけを選び出すために使われるHAT培地の役割や、その選択メカニズムについても詳しく紹介。なぜハイブリドーマだけが生き残るのか、そのロジックを理解することで、モノクローナル抗体生産の本質が見えてきます。 基礎研究から医薬品開発まで幅広く応用される抗体技術の裏側に迫る、知的好奇心を刺激する一回です。
基本知識:そもそも抗体とは?今や医療産業技術の根幹です
このコンテンツでは現在の医療技術を理解するうえで欠かせない抗体についての知識を整理します。 抗体はバイオ技術の中で幅広く利用されているので、バイオ関連技術を理解するために一度知識を整理しておきましょう。
妊娠検査の原理:現代医療技術と抗体の重要性!すでに基幹技術
目に見えないレベルで体内の状態を読み解く「抗体検査」の仕組みを、分かりやすく解説するエピソードです。抗体がどのように特定の抗原の「エピトープ(抗原決定基)」を認識するのか、そして抗体の「可変部位」がどれほど精密にターゲットを見分けるのかを丁寧に紐解きます。 さらに、現代の検査技術がいかに進化し、ごく微量の物質でも検出できるほど高感度になっている理由についても紹介。医療現場や研究の最前線で活用される抗体検査の原理を理解することで、診断技術の本質とその可能性が見えてきます。 「なぜこんなに正確に分かるのか?」という疑問に応える、知的好奇心を刺激する内容です。
DNAを読むことから始まるがん治療の将来像
DNAを爆速で読む技術が次世代の医療技術を支えています。 この動画の目次00:00 第1章 がん治療とDNA検査11:03 第2章(1)注目すべきポイント12:40 第2章(2)DNAの前処理23:35 第2章(3)シーケンサ内での工程33:40 第3章 ナノポア方式
がん治療 数千万円の高額医療技術「CAR-T細胞療法」とは?
本エピソードでは、近年急速に拡大する細胞治療市場の中核であるCAR-T細胞療法について、その原理も含めてご紹介します。 CAR-T細胞療法の代表的な製品である Kymriah(約4,700万円) Yescarta(約3,700万円) が高額な理由は、これらが薬ではなくプロセスであるからです。 今回のコンテンツではそのプロセスの中で使われるアフェレーシス装置について取り上げます。 すでに実用化されている医療技術の最先端とは?
CAR-T細胞その2 細胞レベルの精密選別技術について
がん治療の最前線として注目されるCAR-T細胞療法。その本質は単なる「治療法」ではなく、“細胞を精密に選び出し、加工する産業技術”にあります。 本エピソードでは、患者の血液中に存在する無数の細胞の中から、特定のT細胞だけを選別する原理とプロセスに焦点を当てます。
(み)ヨーグルトの効き目が人によって違うのはなぜ?腸内細菌の未来像は?
近年、健康のカギを握る存在として注目されている腸内細菌。 本エピソードでは、これまでの“一律の健康法”から一歩進み、個々人の体質や生活習慣に合わせて最適化する「オーダーメード腸内ケア」の必要性をご紹介。 腸内フローラは人によって大きく異なり、その違いが健康状態に影響を及ぼすことが明らかになってきました。 自分にとって効果のある乳酸菌や食事も各人の腸内フローラによって違います。 各人の腸内フローラに最適化させながら腸内細菌を味方につける新時代の健康戦略の未来像は?
DDS2 点滴1回で3億円の薬「エレビジス」はなぜ高価なのか?
最新の遺伝子治療の最前線に迫る今回のエピソードでは、話題の治療薬「エレビジス」を取り上げます。 デュシェンヌ型筋ジストロフィーのような遺伝病ですら治療の対象にしてしまう“次世代の治療薬”は一体どのような仕組みなのでしょうか? ウイルスを改造して体内に遺伝子を届けるという最新技術の実態をわかりやすく解説します。 そしてなぜこのタイプの薬がここまで高くなるのか、さらにそのコストを下げるために、世界中でどのような研究や技術開発が進められているのかにも迫ります。